子どもと夫が将棋教室に通い始めて1年ぐらいになります。
夫のほうがかなりハマっており、毎日将棋ソフト・テレビ番組・将棋本と格闘していますが、1級からなかなか昇段できず、何人もの小学生~中学生の子どもたちに追いつき追い越されているようです。
一方低学年の息子は家にいるときはごくたまに将棋の番組を見たり将棋本を眺める程度、教室のほうには居心地がいいらしく週2~3日(週末行けるときは半日そこで過ごしてます)通っています。
息子のほうは特別才能があるわけでもなさそうですが、そこそこ順調に昇級していってるようです。
私の目から見ると夫のほうが努力しているように見えますが、子どもたちとは全然伸びが違うように感じます。
全く将棋は指さないのでよくわからないのですが、子どもと大人では将棋を指すときの脳の使い方でも違うのでしょうか?
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子供の方が思考などの感覚が柔軟で
あっという間にいろんなことを取り込んでしまいます。
多くの方が子供に小さいうちから英語や習い事などをさせるのは
その柔軟性の高いうちに学習させる事で
より効果的に物事を吸収する事ができるから、と言う面もあります。
私の近くで見た方々では真剣に勉強したとしても
20代前後の人で3段獲得に早くて3~4年はかかる人が多かったですが
小学生ぐらいの子が3段クラスになるには
その気があり才能があるのならば1年経たずになってしまうでしょう。
旦那さんはもう少し年齢も行っているでしょうから
当然ながらかなりの努力と時間をかけなければ
子供達の成長速度には到底かなわないでしょう。
私も最初会った時は全然弱かった子が
1年経たずに私より相当強くなっているのを
今までで何人も見てきましたよ。
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子供にとって将棋の勉強は、未開の原野にサッカー場を建設するようなものなのに対し、大人にとっては開発されつくした都会のど真ん中にサッカー場を建設するようなものなのです。未開の原野なら、誰に遠慮することもなく自由に建設できます。ところが都会のど真ん中ではそうはいかない。それだけの土地を購入するのも大変。地価が高価ですし、依怙地な地主がいじわるして土地を売ってくれないかもしれない。土地を手当てできても近隣住民の反対運動が起きるかも知れません。工事にこぎつけたとしても、やはり騒音の配慮が必要ですから夜間には工事ができません。同じサッカー場を建設するのでも完成にこぎつけるまでの費用、期間、労力は天と地ほども違います。大人には多くの障壁が将棋の勉強を妨害するのに対して子供にはそうしたものが全然無いのです。一般的に子供の方が上達スピードが高いのはそうした理由によります。例えば将棋では時として青信号でも渡ってはいけない場合があり、赤信号でも渡ることが正解となる場合がある。子供は動物的勘で危機を乗り越えてしまうのに対し、それが働かない大人はどうしても信号に頼ってしまう。信号に頼りつつも時として信号を無視する蛮勇が無いと将棋は勝てないものなのです。しかし、こうした障壁を大人が乗り越えるのは難しいのです。それなら初めから信号なんか頼らない方が早いとしたものです。
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将棋を上達するのは、言葉を覚えるのと似ているんじゃないでしょうか。
意志を働かせながら考えていたのでは、なかなか熟練しません。やっていて自然に覚えてしまい、自然に指し手や読み筋を浮かんでくるようにしないと、上達は遅いです。
大人は、どうしても意志を働かせて、一つ一つ覚えようとしますが、そのやり方がマイナスになっているのではないでしょうか。
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