2012年3月18日日曜日

最近、初手▲5六歩という手をよく見るようになったのですが、この手はいつ頃から頻...

最近、初手▲5六歩という手をよく見るようになったのですが、この手はいつ頃から頻繁に指されるようになったのでしょうか。


私が子供の頃、将棋を教わった時には「将棋の初手は▲7六歩か▲2六歩だ、それ以外はみんな悪手だ」と教わったので驚きです。


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頻繁に指されるようになったのは10年前ぐらいです。つまり近藤六段がゴキゲン中飛車を開発した頃です。ゴキゲン中飛車は▲7六歩▽3四歩▲2六歩▽5四歩▲2五歩▽5二飛といった後手番でありながら、角道も止めない、角頭も守らないという大胆なオープニングの中飛車です。この手順を先手番で指そうとするなら▲7六歩▽3四歩▲5六歩▽8四歩▲5八飛▽8五歩となるわけですが、そうはならない。▲5六歩とした瞬間に▽8八角成▲同銀▽5七角と打ち込まれて、後手の馬作りを防ぐ手段が無く先手指しにくい展開となります。これでは中飛車にならないわけです。では▲7六歩▽3四歩▲5八飛はどうか。今度は▽8八角成▲同銀▽4五角で▽2七角成と▽6七角成を同時に防ぐ手段がありませ。

先手でゴキゲン中飛車を指すにはどうしたら良いのか。それが近藤六段が開発した初手▲5六歩から始まる先手番・ゴキゲン中飛車なのです。▲5六歩▽3四歩▲5八飛▽8四歩▲7六歩といった手順です。この手順なら前述の▽5七角、▽4五角は成立しないわけです。この指し方が中飛車党の注目するところとなり、追従者を生んだわけです。ただ最近は先手番なら石田流を指したいと考える振り飛車党も多く、一頃よりは初手▲5六歩の採用率は落ちたのかなという気もします。

昔の先手番・中飛車は▲7六歩▽8四歩▲5六歩▽5四歩▲5八飛といった手順ですが、近年の傾向として後手が居飛車党でも▲7六歩に▽8四歩と応ぜずに、▽3四歩とする指し方が増えています。それは何故かというと横歩取り▽8五飛戦法や後手一手損角換わりが開発されたことによって▲7六歩▽3四歩▲2六歩と進んでも▽8四歩、または▽3二金で後手やれると考えられるようになったからです。ところが、そうなると中飛車党は困りました。居飛車党でも2手目▽8四歩と指してくれないのでは中飛車にしにくいからです。初手▲5六歩はその悩みを解決する手段でもありました。初手▲5六歩なら2手目▽8四歩でも▽3四歩でも先手は中飛車にできるからです。

以上のように初手▲5六歩はここ10年ばかりの序盤戦術の進歩、新戦法の開発と流行が密接に絡んでいるのです。とまあ、勝又教授の受け売り調ですが。



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先手番ゴキゲン中飛車の定跡、最近増えてますからね~。ですが僕の場合やはり初手5六歩はあまりみないですね。

中飛車に対しては、三間飛車で有利なはずです。

初手は色々な手ありますよね。普通は7六歩や2六歩、5六歩が普通ですが、

9六歩(1六歩)や、5八玉(奨励会3段の方の得意戦法)、などのような手もありますからね~。

また新しい変な初手?出てくると面白いですよね笑

まあ、基本↑のような手なども、悪手とは言い切れないと思います。


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先手番ゴキゲン中飛車が確立されてからですよ。

なのでちょっと前から指され始めました。

(原始中飛車でも同じく▲5六歩と始まりますが、プロはほとんど指しません)



最近の序盤戦術の進歩は本当にすごいですねー

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