姪っ子が将棋を始めたのですが…
姪っ子(小学一年生)が将棋を始めました。私は大喜びで、よし、一丁もんでやるべえとやってみたのですが…弱い、はじめて二ヶ月では無理もありませんが、今のところ8枚落ちでもぜんぜん勝ちです。早く強くなってほしいので今から言うような子供は、どうやれば強くなれるのか質問することにしました。
今のところ序盤定跡の本ばかり買い込んで勉強しているようなのです。とにかく序盤で得をしたいのだと思いますが、棋譜並べや詰将棋系の本にはまったく関心がないようです。8枚落ちの定跡なんぞうろ覚えの私は彼女の定跡書にはない手を「えーいいっちまえ」とばかりに指し、するとまったく対応できずこちらの勝ちになってしまいます。
私は「アマチュアの将棋なぞ終盤の腕力!」と繰り返し言っているのですが、どーもわかっていない。定跡書の価値を否定する気はありませんが、実戦は別物だということも理解できていないようです。頭はそう悪くないようなので、考え方を変えれば強くなると思うのですが、この子に終盤を教え込むためにはどうしたらいいでしょうか?
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「初心者は序盤より終盤を勉強しろ」というのは間違いです。序盤は大事です。
しかしなにも、序盤の定跡を細かなところまで完璧に理解しろ、といっているわけではありません。
早石田で簡単に飛車を取られたり、あっという間に飛車を成り込まれたり、といった圧倒的大差をつけられない程度には勉強をしておけ、ということです。
そういう大差をつけられてしまっては、いくら終盤力が高くても大抵の場合無駄です。
ある程度互角に近い状態で終盤に入って初めて、終盤力が活きるのです。
全くの初心者が序盤を覚えるには、定跡を、その意味も含めて覚えることが大事です。
私の個人的な考え方ですが、まず最初に相掛かりの出だしから勉強し始めればいいと思います。
▲2六歩 △8四歩 ▲2五歩 △8五歩 ▲7八金 △3二金
▲2四歩 △同歩 ▲同飛 △2三歩
これだけで、
「自陣に成り込まれることは防がないといけない」
「ただ同然で駒を取られることは防がないといけない」
「利いている駒の数が多いほうが打ち勝つ」
「飛車先を軽くするのはよいこと」
「駒を手持ちにできるのはよいこと」
といった、将棋の超基本的な"価値観"を知ることが出来ます。
将棋を既に知っている人には当たり前のことでも、初心者はこれを知りません。
これを知らないがために相手の指した手を見ずにいつも同じ順序で囲いの完成図だけを目指して、簡単に負けてしまいます。
歩の前進を食い止めようとして、どや顔で金を歩のまん前、ただで取れる位置に出したりしてしまいます。
小学生の頃の私がそうでしたw
▲7八金の意味も▲7七銀の意味も知らずに頑なに矢倉囲いを作ろうとしたものです。
相掛かりを知った上で、次に飛車先の交換を防ぐ戦法の出だしを勉強します。
▲7七銀としてそれを防ぐという構想の下生まれたのが矢倉。▲7七角とするのが角換わり。振り飛車もある。
簡単に馬を作られたりしないような順序で駒組みをしなければならないということも、だんだんわかってきます。
それぞれの戦法の出だしだけを勉強して、あとはあれもこれもといわず一つの戦法に絞って細かな定跡を勉強すればいいと思います。
私は居飛車党だ! 振り飛車党だ! といった自分の将棋の指針が一つ決まると、不思議とやる気も出るものですw
勉強中の戦法以外の戦法のことをふと知りたくなっても、今はネットでそれが簡単に調べられますからね。それで十分です。
このあたりで、平行して詰め将棋や手筋の本なども読み始めればいいでしょう。詰め将棋だけでなく、必至問題もお勧めです。
棋譜並べに関しては、いきなりやれといわれてもやる気は出ないものでしょう。
好きな棋士や好きな戦法を持つようになってからなら、それに関する棋譜を色々見てみたくなるように自然となります。
本を片手に盤と駒を用意して手で、というのは案外面倒くさいし結構疲れるものですから、kifu for windowsなどのフリーソフトを使うのもいいと思います。
ウェブ上で、棋譜を自由に進めたり戻したりしながら見られるようにして解説しているページもあります。
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小学校一年生の女の子が自主的に定跡の本を読んで勉強しているとな?
姪御さんは未来の女流トップ、あるいは初の女性棋士になれる人かもしれません。
アマチュアレベルで終わらせたいならどういう教え方をしてもいいですが、
その子の将来を考えてあげるなら将棋連盟やカルチャースクールの将棋講座などに
連れていってあげて専門家の指導を受けさせてあげたほうが良いと思います。
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嫌いな物をやらせるのは、至難の業です(笑)。
まずは得意な所(序盤)から入って行って、楽しさを覚えさせてはどうでしょう?壁にぶち当たったら、詰将棋や寄せの手筋をこっそり教えてあげればすんなりいくかも。
人間誰でも必要性を感じないと、取り組まないものです。裏をかえせば、必要性を感じたら、貪欲に取り組むものなのかもしれません。
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8枚だったら空いているところから攻めさせて詰みまで持っていく、、、それを教えるだけなのになんでそんな簡単なことができないのか?理解不能、指導者失格、頭悪すぎる、、、ミスしたら待ったさせて考えさせる。それだけ。
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姪っ子さんが、終盤が大事といわれてもわからないと思いますよ。
私自身、終盤が大事だなとわかったのは、序盤でどんなによくしても、中終盤のねじりあいで、負けることを理解してからです。
たぶん、そこまで行ってないと思います。
何も勉強しようとしてない訳では無いので、他の方もいっていますが、質問者自身が、定跡をきちんと覚えて、姪っ子さんがきちんと定跡通り指してきたら、負けてあげて将棋の勝つ楽しさを教えて上げる。その上で、定跡書に書いてある最終局面下手勝勢の局面から、終盤力で勝つことができれば、定跡書も大事だけど、終盤(詰め将棋や必至問題)も大事ということがわかるのでは無いでしょうか?
イヤになってやめてしまっては元も子もありません。
姪っ子さんの意思を尊重して上げることや勝つ楽しさを教え上げるのも重要だと思いますよ。
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>はじめて二ヶ月
小学1年で、二ヶ月くらいなら、やっと駒の動かしかたやルールを覚えたばかり。
終盤が大事、とか序盤が云々とかいってもしかたがないと思いますね。
駒の働きや特徴をしっかり理解させるとか、数の攻め・数の守りなどの「基本のキ」を教えるのが先決に思います。
>序盤定跡の本ばかり買い込んで勉強している
自発的に行動しているのはたいしたもの。
その意思を尊重し、育ててあげるのが上位者の務め。
そのうち、終盤の大切さを知り、終盤の本を抱え込む時期がくるでしょう。
終盤の大切さを説く、のは良いとしても、無理強いは・・・・・。
>一丁もんでやるべえ・・・・ぜんぜん勝ちです。
大の大人が、習いたての小学生に勝って嬉しいですか?
「早く強くなってほしい」のだから、あなたが嬉しいと思うのは、「彼女が強くなって、自分と平手で白熱の勝負をすること」なんでしょう?
だったら、負けてあげて、彼女に自信を付けさせたり、勝つ楽しみを教えてみては?
あなた御自身も将棋を指して、負けてばかりじゃ厭になるのでは?
ましてや、幼い彼女。厭になって止めてしまうかも?
>8枚落ちの定跡なんぞうろ覚えの私
まず、ご自身で8枚落ちの定跡を身につけ、彼女が定跡通り指せるかどうか試しながら、負けてあげる。
で、定跡手順を完璧に指せるようになってから、「定跡書にはない手」で今度は勝つ。そしてその対応策を教える。
何番かそのようなやりとりをして、頃合を見計って六枚落ち・四枚落ちとレベルアップ。
「ある程度の勝ち負け」や「上手の秘策を出す」のを考えるのは、二枚落ち辺りから。
それまでは、「お稽古」・「指導」と心得たほうが良いです。
将来、加藤桃子さんみたいになって欲しいですね。
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